YOIKAKI
2011年の夏。福島の柿は食べることができない状況でした。秋になっても収穫されなくなった柿が、冬にはボタボタと熟れ過ぎて地面に落ちていくのを見て、とても切ない気持ちになりました。
柿渋に出会ったのは学生時代。柿渋というのはとてもおもしろい染料で、防虫・防腐・防水・撥水・消臭・抗菌などの効果があったことから、平安時代から様々な場面で使用されていました。
今、福島で柿渋染めによるものづくりをはじめます。そしていつかは福島の柿渋で。
1986年 福島県生まれ2009年 東北芸術工科大学美術科工芸コーステキスタイル卒業2011年 同大学院芸術工学研究科修士課程修了2011年から福島県内の様々なアート事業に携わった後、2015年より「FRIDAY SCREEN」で活動開始2020年「YOIKAKI」をつくる
自分が暮らす地域で、地域と一緒に地域を楽しむこと。目に見えないものをものづくりを通して可視化すること。これらを柿渋によって体現することが目標。